ケガと応急処置

応急処置の基本  R I C E(ライス)

R(Rest、レスト=安静)
ケガをしたところをそうっとしておく。
無理に動かすとケガはひどくなります。

I(Ice、アイス=冷却)
冷やすことで痛みを軽くし、内出血、炎症を抑えます。
冷却には氷が最適ですが、冷やしすぎに十分注意します。

C(Compression、コンプレッション=圧迫)
出血と腫れを防ぐために圧迫します。弾性包帯、テーピング等を用いて圧迫固定します。強く締めすぎて、神経麻痺や循環障害を生じさせないように注意しましょう。

E(Elevation、エレベーション=挙上)
ケガをしたところを心臓より高くすることが原則です。静脈血の流れをよくし、腫脹を少なくするのが目的です。風呂で暖めたり、揉んだり押したりする事は逆効果ですのでくれぐれもご注意下さい。

注意!

RICE処置は捻挫・打撲・肉離れなどと思われるケガにおこなって下さい。患部が変形していて骨折、脱臼が疑われる場合には固定のみをおこない、お近くの接骨院、整骨院にて適切なアドバイスを受けるようにして下さい。

頭・首・胸・腹等のケガによる出血、頭痛、嘔吐・意識障害、呼吸障害、シビレ、ケイレン、マヒその他重篤なる症状があった場合は至急医療機関の診察を受けて下さい。

 

骨折(こっせつ)の応急処置

  • 骨折部の安静を図るために添木を当てて動かないように固定します。
  • 添木は患部上下の関節を含めることのできる長さのものを使います。
  • 身近にある板やダンボール、新聞紙、傘なども利用できます。
  • 出血や腫れのため血行障害をおこすことがあるので注意して下さい。
  • 取り扱い、運搬には細心の注意が必要です。

 

捻挫(ねんざ)の応急処置

  • 冷水または氷嚢で冷やし、圧迫して包帯や三角巾で固定します。
  • 手の場合は吊り、足は座布団や枕の上にのせ高くした状態にします。
  • 足の場合は無理に体重をかけたりせずに、十分注意して下さい。

 

脱臼(だっきゅう)の応急処置

  • 自分や他人の手をかりて無理に戻そうとしないことが重要です。
  • 包帯、三角巾で動かないように固定して下さい。

 

打撲(だぼく)の応急処置

  • 打撲した部分を安静にします。
  • 痛みや内出血を軽くするため、患部を冷やしてください。

 

挫傷(ざしょう)の応急処置

  • 直ちに水や氷で冷やします。
  • 弾性包帯等で患部を圧迫して下さい。

 

※当会会員は適正なる応急処置や治療を施します。